***one-sidedly


最大限に真っ赤になったお前さんからの、初めての承諾に、思い焦がれた肌に、
愛しさに、張りつめた糸はあっけなく切れる。


幸せ?

そんなもん比じゃない。

この小さな身体、柔らかい髪、
すべてに煽られる

堕とされる
溺れる

「がう、りい…」

切ない吐息に自分の名前を乗せられれば、
必死で築いた保護者の防壁だって、再建の余地は、ない


「お前さんは、かわいいなあ」

しどけなく緩んだ襟元、彼女のコンプレックスを後ろから、包めば、ぴくりと反応が かえる。
顔が見えないのがちと惜しいが、耳まで真っ赤にしてうつ向く様子に、
いつもながら、翻弄されているのは俺のほうだと気付かされる

震える手(本人は気づいてないんだろうが)が伸びて俺の柔い拘束を剥がせたのは
奇跡に近かったんじゃないだろうか。
呆ける俺をひたりと見つめ、紡ぐはカオス・ワーズよりタチが悪い

「ひ…貧相な胸で悪かったわね!」

しばらく意味が掴めず普段使わない脳みそフル回転していると

もはや聞き慣れた、呪文。

ち、ちょっと待て!
何がいけなかった!?

問答無用で寒空の中、吹っ飛ばされ、ふと思い当たるソレは、なんていじらしい理 由。


誤解だ!!!!!!!!!



まったく、これだから
お前さんには、
勝てそうに、

ない。




2007/04/02
だいぶ前に初めて描いたガウリナss
黄昏閃星のナナイさん、ひささんに謙譲したもの。
私はスレイにはまるきっかけをくださったサイト様^^

なんだか 読み返すと妙に恥ずかしいのですが、
どうしたらいいのでしょうか